先日、ハードオフアーチェリークラブの主催で「アーチェリー体験会」が新発田市役所札の辻広場で開催された。これは、アーチェリーの普及を目的に実施したものだが、平日の午後4:00~6:00という時間帯が「集客」としては心配で、市街地の中学校に通っている新発田リトルシニアの団員にも声をかけたら嬉しいことに5名参加してくれた、全体でも約30名の参加があり皆満足していた。そして大発見があった。的までは至近距離での体験会とはいえ、なかなか中心に中てるのは難しいのだが6発中5発を中心に中てた選手がいた。60満点中56点という高的中率で「テストでとる点数よりいいじゃないか」といじったら照れ笑いしていた。

 このアーチェリー体験で得た自信と集中力の成果なのだろう、週末に行われた開志学園女子野球部との練習試合に代打で打席に立った高的中率の選手は、みごとな中りでセンター前にはじき返した。我々の子ども頃は色々なスポーツを通じて、失敗したり成功したりして、気づくと何か自信をつけていたものだが、現代では、基本、野球選手は野球だけ。この様子を観れば、野球のためには野球以外のスポーツも経験して成長するという方法もあると感じた。幸い、ホームグラウンドである敬和学園大学にはアーチェリー部がある。野球が伸び悩んでいる選手がいたらアーチェリーをさせよう。

 新発田リトルシニア アーチェリー部の誕生である(笑)

❖写真は講師をされた、日本代表選手でハードオフアーチェリークラブの中村美樹さんと高的中率だった(仮称)新発田リトルシニアアーチェリー部 初代主将

樋口

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 残念ながら、選手権予選は奮闘したものの、6/24の3回戦で夢敗れた。

 ベンチ入りの選手たちは前日入りしたが、監督と私は勤務の都合で当日の朝に現地入りした。正直、先週のナイター練習を観ていると「疲労が残っているな。」と感じた。回復を期待したが、体力的なものもそうだが、楽な試合をしていないので精神的な疲労が蓄積しているんだろうと思った。公式戦に勝ったことで一戦一戦が初体験、疲れない方がおかしい。中には痛みが出だした選手もいた。当日の選手たちの姿を観て、正直まだ疲れ的なものが見えた。が、今年に入り心身ともに急ピッチで鍛え上げ、急成長し始めた選手たちの、試合開始からの奮起に期待した。
 今後のある予定が、ほぼ決定していたので、昨日は、もう選手権に出場すること一本で、当日の2試合に勝つオーダーで1試合目に挑んだ。流れ的には、一、二回戦と同じような展開となったが、先週と同じように勝てるような雰囲気があったかというと序盤から難しさを感じていた。そもそも一番難しい勝ち方をしているので、何回もその勝ち方ができるかというと、それは困難である。野球の神様は、まだ見放してはいなかったが、それを味方にすることも出来なかった。しかし、結果的には大切な公式戦2勝ができた、嬉しいとにご褒美で、もう少し3年生たちと試合ができそうだ。

 敗戦直後に監督・指導者・保護者が、悔しがる選手たちにミーティングした。話しは少し変わるが「ポリティカル・コレクトネス(PC)」という言葉があるが、これは政治ではあるが、公の場で、政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれない言葉や用語のことで、どちらかというと「タテマエ」になるのだが、最近の政治の場では受動喫煙対策の委員会に招かれた参考人へのヤジで、ある衆議院議員が「いい加減にしろ」という「ホンネ」を口に出し問題になった。
 政治家ではないが、指導者は指導の場では連日、「ホンネ」と「タテマエ」を使い分ける必要があるが、敗戦でのミーティングでは指導者も「ホンネ」である。保護者も「ホンネ」なのだろう「指導者にはずいぶん酷いことを言われた、お前たちは忘れても俺は忘れない」という言葉があった。思い出せば昨年も「指導者をいつか見返してやれ。」という言葉だった。そういうつもりの言葉ではないかもしれないので、多くは語らないが、私にとっては考えさせられる、もっとホンネの言葉ホンネの態度で対応しなければならないのかと感じたが、ホンネはパワハラに繋がる。しかし、このホンネは指導者としてはボランティア精神を失わされかねない厳しい言葉である。

 監督は帰路の車中で「勝って選手の喜ぶ顔も嬉しいが、保護者が喜んでくれるのは、もっと嬉しかった」と話していた。

 これが指導者の「ホンネ」である。

樋口

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 いよいよ、選手権の信越予選が開幕した。直向きな我が新発田リトルシニアの選手たちがチームとして大輪の花を咲かせることができるか楽しみである。
 春季大会終了後には、選手たちには厳しい言葉をかけた、チームとしてやらなければならないこと、3年生、2年生、1年生の各学年としてやらなければならないこと、中学生の時の1学年の差は大きい、そして個人的にやらなければならないこと、それぞれにやらなければならないこと、やるべきことがある。

 初夏を迎え変化が見られるようになった。5人しかいない3年生が変わってきた、簡単に言えば3年生らしくなってきた、というか3年らしく振舞えるよう努力している姿が見受けられるようになった。しかし、実はこの事が一番大切で、人は一発で出来ること、一度に成功を掴むことなどほとんどない。とすれば、まず、目標を決めてやろうとする姿勢が、挑戦する気持ちが、まずスタートである、前傾姿勢である。これがなければ結果など出てこない。キャプテンらしくなかったキャプテンは、苦手な声かけをし、先頭に立ち汗をかく練習ができるようになった、そして率先して道具運びをしている。周りの選手達もそれに気づくようになった。キャプテンシーなど最初から身についている者などいない、努力し意識して身に着けるものだ。
 OP戦や練習ゲームでも勝てるようになってきた。負けてもコールドは無くなってきた。
 今のチームは、公式戦は全てコールド負け。もうすでに何も失うもののない挑戦者。なぜか落ち着いている。夏大を迎え、清々しささえ感じる。

 6月16日、迎えた初戦。小池監督から指示があり、試合直前に「何があっても平常心。声を掛け合い、挑戦者で戦おう。」と円陣に声をかけた。「はい。」とこれまでにないハイトーンな大きな声が返ってきた。勝利を確信した。簡単ではなかったが、始めて勝たせてもらった。翌17日、初めての公式戦2回戦。試合前に10-9と予想した試合は、また野球の神様に味方していただき勝った。選手、保護者は、1勝目は優勝したように喜び、2勝目は全国制覇したように泣いていた。勝っても悔しかった選手もいた。勝った理由、悪かったところが選手たちも分かるようになってきた。またこのチームで試合ができる。

 選手には時々、「中学生や高校生の頃は1週間、いや1晩でも成長するものだ。」と話してきた。まさに今の新発田リトルシニアは急成長中。特に最後の大会での3年生はさすがだ。次の3回戦、またこのチームの成長ぶりが観られる。楽しみだ。

 さあいよいよ、24日からは挑戦者の下剋上が始まる。

樋口

 ❖写真は渡辺憂悟のホームランボール。

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 現代の子どもは、昔と傾向は変化しているものの、ある意味「直向き」なのかもしれない。というか現代社会に大人に結果的に「直向き」にさせられているのかもしれない。

 「直向き」とは、真面目、一途、真剣、本気、一筋、一生懸命、ひたすら、一本気、熱心、懸命、一意専心、一心不乱・・・とすばらしい類語が並ぶが、各類語に「でない」を付けて読むと、「真面目でない」「本気でない」「熱心でない」・・・と、まったく逆の言葉になる。
 なぜ、こんな事を言い出したかというと、現代っ子は一つの事に没頭する、こだわるタイプの子が多いような気がする。昔と違い、安全の配慮から色々なことが出来ない、出来る環境が無いという事もあるが、主に経験したスポーツは遊びも含めて野球だけという子がいると、結果、不器用、応用力が不足しているという姿が見られる。でもこれは、多分だが、子ども自身の要因ではないと思う。昔は、色んな遊びや、多種多様な運動を経験する中で自然と器用になった。安心安全など度返しだったから、多少の悪条件でも対応できる能力を培うことが出来た。別な例をあげると、カーナビ頼りで遠出をすると時々「昔は地図だった。地図でもちゃんと目的地にたどり着いたり、集合できたり出来たよなあ。」と思い出す。今ではもう、そういう能力は退化し地理滅裂、完全にカーナビ頼り、結果遠回りしていてもカーナビの指示に従うしかない。不器用になった、応用力が低下した。でも私は「直向き」ではない。

 現代の「直向き」で顕著な点を野球で表すと、周辺の視線や周りの事を気にしないのでフルスイングする、腕を強く振れる、だから遠くへ飛ぶし、球が速い。勝ち負けに強く執着していないので、ミスするとその時は委縮するが、すぐ忘れる。このことからも、一瞬、その時に発揮する能力は高くなっているのではないか。あと感心するのは、練習時や練習試合の休憩時間の僅かな時間でも、ほぼ全選手が遊び半分でもキャッチボールしたりトスバッティングをしたりしている。ほんとに野球が好きなんだなあと思うし、野球しかないということからも「直向き」さを感じる。

 新発田リトルシニアも、ようやく試合でこの一途、一意専心的な「直向き」さが出始めた気がする。あとは本気、一心不乱的な「直向き」さを出せればチャンスはある。

樋口

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 知的障がい者の美遠さゆりさんは既に紹介済みですが、今年も2020年に開催される東京パラリンピックの出場権獲得に向け邁進中。各国際大会に出場して上位に進出してポイントを稼ぎ、世界ランキング8位以内を確定させると出場できる。現在は7位。今月出場したスロバキアオープンではシングルス3位、スロベニアオープンでは団体準優勝。この両大会前の約3か月は事情があり、十分な練習が出来なかった中でのこの成績は立派。これからはオールアルビレックスに所属し、開志国際高校に練習環境を変えての再出発で調子を上げ、さらにレベルアップすることだろう。
今年の10月に開催される国際大会で上位の成績を残せれば、2020の出場がほぼ手中に収められる。がんばれ。
 何より嬉しいのは、ガバメントクラウドファンディング(ふるさと納税制度)でご協力いただいた激励金を活用し、お母さんがスロバキアとスロベキアに帯同してくれたこと。はじめて帯同して改めて分かったそうだが、知的障がい者には海外遠征だと特に試合よりも、その前後の宿泊や食事面での強力なサポートが不可欠だと感じたそうだ。健常者でも海外は大変である。うちのチームは国内遠征でも粗相することがある、見習い改めなさい。10月はコーチも帯同をお願いしているということなので、ぜひ激励金を活用してほしい。

 2020年東京オリパラで、新潟県出身者がはたして何人出場できるのか。特にパラでは、ひょっとすると美遠さんだけかもしれない。ぜひ新潟の代表、新発田の星となるよう精一杯応援したい。みなさんからもパラスポーツに興味を持ってもらいたいですし、応援よろしくお願いしますね。

樋口

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